女子トイレの安全

当たり前のことを言いますが、トイレって基本的に男女で分かれていますよね。狭いお店など共用のところもありますが。

分かれているから安心安全っていうわけにもいかず、かと言って別になっている意味がないわけではありません。

女性は女子トイレであっても少なからず安心できません。全員が同じではありませんが、あくまで私の例を書きます。

普段から危険そうな場所ではトイレに行かないようにしています。もし行く必要がある場合は一人で行かずに、なるべく友人と一緒に行くようにします。

家族含め異性と出かけている時は、女子トイレの前で待っていてもらい、安全を確認します。

何を確認するのかというと、まず、個室が数個ある人の気配のないトイレに入った場合、全ての個室をチェックします。ドアが閉まっていなくても入口からは死角になっている場合があるのでちゃんと覗いて見ます。

そして個室に入ってからは、盗撮用のカメラがないか後ろの棚や壁をチェックします。そしてようやくパンツをおろせるのです。

その間に隣の個室へ人が入ってきた気配がしたら、覗かれていないか警戒します。

ただトイレに行くだけなのに警戒しすぎと思われるかもしれませんが、何かあった時に自分を責めたり後悔したくないので、自衛として可能な限りは気を付けています。

今回なぜ女子トイレについて考えたかというと、「トランス女性は女性だから、女子トイレに入れるようになるべきだ」という意見を聞いたからです。

トランスジェンダーの方がいるのは知っており、否定や差別をする気は全くありません。ですが、トランス女性はあくまで男性だと思います。

男性と女性では体格差があります。

スポーツの女子競技にトランス女性が出場しているニュースを見るとわかりやすいと思います。

身体と心を混同にして考えると、何が事実かは誰にも分からず、区別することができなくなってしまいます。

最近知りましたが、「パス度」という言葉があるようです。簡単に言うとトランス女性がパッと見て女性に見えるかどうかです。

トランスジェンダーが自認する性別が他人から認識される性別とどのくらい同じか、通用するか、という意味です。

そこでパス度を確かめるために女性専用エリアに入り、自身が違和感なく馴染めているかを確認する人がいると目にしました。判断基準は、女性に注意されたり、不審な目で見られなかったかで自己判断していると思われます。

もし男性と女子トイレ内で遭遇したら、注意はせずなるべく見ないように、気が付かないフリをしながらすぐに立ち去ります。

注意をして逆上されたらこわいですし、とにかく関わるのは危険だと思うからです。

勝手な判断で受け入れられている、入っても平気なんだと思うのはおかしいです。力の差で勝てないのですから見て見ぬふりをせざるを得ないのです。

たとえば、非常に露出の激しい服装を着て、今日の服変かな？って思いながら外に出たとします。たとえ通報されるレベルで危険な人がいると思われても、声をかけて注意する人は中々いませんよね。驚いて凝視する人はいるかもしれませんが、大抵の人たちは目を合わせないようにします。

なぜならこわいからです。思っていることを全て行動に出すわけではありません。

多目的トイレがもっと増えるように、ジェンダー用トイレを作ってほしい、というのは賛同します。

全ての人が快適に、というのはなかなか難しいですが、マイノリティはまずは気づいてもらうことが大事なので、そういう声を上げることは正しいです。

ですが、トランス女性を女子トイレに入れるようにというのは同意できません。

本当にトランスで未手術だが男子トイレに入るのがこわいという方には申し訳ないですが、他人が心を判断することはできないため、トイレや更衣室などの女性専用エリアはご遠慮いただきたいです。

女子トイレに入れてほしい、ではなく、男子トイレでの配慮や犯罪防止が必要です。

これからも女性の最低限の安全が保たれますように。今後も考え続けます。